愛がある人
2025年2月3日
古堅純子さんの『物に囲まれてすっきり暮らす』を読みました。
今までたくさんの片付け本を読んできましたし、古堅さんの本も読んだことがありますが、
整理収納アドバイザーを仕事にしている私にとってこの本は特別でした。
多くの現場を踏んだ人の、片付けを依頼してくる方に寄り添った本であり、
実例だと思います。
私の前任の代表である芳賀さんと古堅さんはとても親しい間柄でしたし、
年上のスタッフもお互いを良く知っていました。
10年近く前の話ですが、テレビでも良く拝見する古堅さんのことを先輩スタッフに
「どんな方ですか?」と尋ねると、「う~ん、愛がある人なのよね」と返事が。
愛がある人?どういう意味だろう?
尊敬する先輩スタッフが言うところの意味が分かりませんでしたが、
古堅さんの整理収納アドバイザー2級講座をオブザーブさせてもらう機会があり
理解することができました。確かにそこに愛がありました。
今回本を読んで、「愛がある人」という言葉を思い出しました。
ここ何年か続く片付けブームで、片付けができない人に対する風当たりの強さや
上から目線で断罪する風潮に違和感を感じていました。
片付けられないのには理由があります。
生活スタイルは様々だし、優先順位も様々。同居の家族に迷惑をかけるのでなければ
好きなように生活すればよいのではないでしょうか?
本の語り口はさっぱりしていて、ドライな印象を持つ方もいるかもしれませんが、
少しでも古堅さんを知っている人なら、
その中に片付けられなくて困っている人に、その家族に、
深い愛情を感じることができると思います。
そして古堅さんのことを「愛がある人」と表現した先輩スタッフ
(今はアドバイザーを引退しているのですが)も鋭い観察眼と愛がある人だと感じるのでした。
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